手探りな絶望
第11章 千夏
「わっ・・
ご、ごめん!!」
バタンっ
部室の中には
下着姿の千夏が
うずくまっていた
泣いて・・たかも
しれない
けど
驚きと
見てしまった罪悪感で
俺は急いで部室のドアを
閉めて外に出たんだ
すると
「ふ・・藤沢くん・・」
ドアの向こうから
か弱い千夏の声が聞こえた
「・・な、なに?」
「誰か・・いる?」
「・・いないよ
俺・・だけ・・」
「助けて・・ほしいの」
正直、ヤバイと思った
千夏が
いやがらせを受けてるのは
あきらか
千夏を助けたら・・
次は俺かもしれない
「着るものが・・ないの
・・っうっ・・
帰れないの・・」
ひでぇ・・・
誰がこんな・・
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