仮彼氏。
第12章 センセイ。
「会社名なに?」
「センセイハウスだよ」
センセイハウスって…!
「向島グループの会社じゃん!」
机を叩いて立ち上がると、千晴がビクッと肩を揺らした
「…え、そうなの!?」
「あぁ、間違いない」
……これ、婚約者問題に使えるかも。
「千晴、俺と結婚する気ある?」
「へっ…!?」
あれ、俺今なんて……
「ごめん、早まりす…」
「…あるよ」
早まりすぎた。という俺の言葉を遮って、千晴が本当に小さく呟いた
「私、銀と結婚したい」
「……」
俺をまっすぐ見つめる千晴の瞳
なんだこれ、夢か…?
「でも、婚約者問題が解決して…」
「千晴この後暇?」
「え、暇だけど…」
今度は俺が千晴の言葉を遮る
千晴の同意も得たことだし、作戦決行しますか!
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