仮彼氏。
第9章 ピンチ。
ー数分後ー
「取ってきたぞー…って黒田!!?」
スクバを二つ持って下駄箱に行くと、黒田がしゃがみこんで小さく震えていた
「ど、どうした…?」
「っ……」
顔を覗きこむと、目には涙が浮かんでいる
これ、やばいんじゃ…
「黒田、あの…」
「もう一人にしないでっ…」
「え…!?」
いきなり抱きつかれてパニックになる
一人にしないでって…
「怖かったの…!気付け馬鹿!」
「ご、ごめんなさい…」
怖かったのかよ…
こいつもやっぱり女の子なんだな……
「…帰る」
「ちょ、黒田!」
なにこの天の邪鬼…
というかツンデレ??
完全に振り回されてるし……
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