
色にでにけり 恋
第5章 敵の正体
「先生方もそう匙を投げていたそうですけど・・・・・・、
今回、保坂さんが
『丸山がお目付け役なら、がんばれる』
という事でご指名があったらしく、
指導部の先生から僕へ救援要請が掛かりまして・・・・・・。」
遥暉が事情を説明している。
上出は知っている、遥暉は障害が高い方が熱くなる。
人と競うことは嫌いだが、見た目によらず勝ち気な性格だ。
引き受けた以上は、保坂泉をきっちり教育しようと熱くなるだろう。
「やりたいこと認めてもらえないから、
やらなければならないことに集中できないということもあります。
だから1日のノルマを決めて、確認テストも合格できたらその日は放免するという方針で進めているところです。」
