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責められたいの

第10章 あの夏の誘惑 2

大人しそうで控えめな感じの幼な顔。
その顔と、色白のきめ細やかな
肌が気に入った。
念のために、短大時代まで遡った
素行調査をしてみたが…至って真面目。
問題は全くなかった。

そして従順な性格と平凡な思考回路も
妻という名の世話係には
都合が良いと思った。

しかし…弟と妻のセックスを何度か
見て、正直訳がわからなくなった。
自分の全く知らない世界…
自分が仕事一筋で生きている間に、
弟は何人もの女を相手にあんな
官能的な時間を過ごしていたのか…?

全く触れたことのない価値観。
それを悦んで迎え入れる女たち…
そこに未菜子も含まれていた。

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