
カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-
第4章 第4話 ギルド全員集合
「そして今後の事だが恐らく、いや確実と言って良いだろう。俺達が今居る国ユーアシアに居る限りは他のギルドとの戦闘は避けられない。」
「つまり早いこと僕達の仲間をすぐに集めてユーアシアに出れば良いって所かな?」
「ダリオの言う通りだが、すぐに仲間が集まるとは限らない。俺達は魔導軍にも目を付けられているし他のギルドとの戦闘によって妨害もされる。だから出来る限り隠密に行動をしようと思う。」
確かに純弥とダリオの言う通り゙スードのギルドとの戦いで魔導軍に目を付けられている可能性はかなりあるし、ましてや俺達の敵ギルドは他にも居る…
思った以上に今の俺達は動き辛い。
「だけどよ純弥。どうしても戦闘は避けられないだろ?」
「そうだな。一八の言う通り戦闘は必ずしも避けられない時もある。もし戦闘が避けられない時は……戦うしかない。」
「やっぱそうこなくっちゃな!」
「だけどな一八。いや刃にも言えることだ。」
「なんだよ純弥?」
「絶対に死ぬなよ。特に一八に刃はすぐに熱くなりやすいし、考えなしに突っ込む事があるからな。」
「大丈夫だって!俺は簡単には死なねぇよ!」
「同意見だ。俺も刃もそう簡単にはくたばりはしねぇよ。」
全く相変わらず純弥は心配性なんだからよ。約束するよ純弥。俺は絶対に死なねぇ。だって俺が死んだら……
なによりも辛いのは自分が死んで残された奴なんだからよ。だからなにがなんでも生き延びてやるさ。
すると俺達の居る部屋のドアからコンコンとドアをノックする音が聞こえてきたから俺はドアノブに手を掛けてドアを開ける。
「よっ!随分と待たせたな!晩飯10人前だ!」
「おぉ!待ってました!マスター。」
マスターは豪快な笑みで俺が頼んだ今夜の晩飯10人前を運んできた。
「お、おい…刃。」
「アハハ。凄い食欲。」
「まぁ、これを全部食うのが刃だからな。」
