星も、パンも
第8章 星は…嬉しくて泣く…
「ヒロ!ドラマ…」
石丸は携帯を握りしめながら…俺に笑いかける
「…ドラマ……?」
「ドラマ!決まったぞ!
10月からの放送にむけて、忙しくなるぞ!
気合い入れないとな!」
石丸が、さっき…電話してたの――――…
事務所―――…?
うわ…俺…かっこわりい…
「ヒロ!頑張ろうな!」
石丸は、着替え中の俺に抱きつき子供の様に喜ぶ!
「おっ…おい!石丸!」
石丸の背は…俺より高く…
俺をすっぽり包み込む…
ドキドキが――――――…
加速して…
気持ちが…落ち着かない…
「い…石丸―――…解ったから!くっ…苦しいから!はっ…離れろよ!」
石丸の腕の中で…バタバタしてみたけど…
本気で…ジタバタは出来ない…
1秒でも――――――…
石丸の腕を…胸を…
独占したいから―――――…
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