星も、パンも
第6章 星は、パンのために…
今月のスケジュールを石丸に確認する…
やっと18歳になったんだ…
夜まで働ける…
スケジュールは有りがたいことに…手帳を埋めていた…
「ミー君…沢山働いてくれるのは、事務所的に有りがたいんだけど――――…」
石丸は…パタンと手帳を閉じて…俺を見つめる…
「…少しは…休みも増やさないと…
ミー君…倒れるよ?
倒れるタレントは…次から…使われないよ!」
ビクッ…とした…
口調は優しかったのに――…
目は…優しくなかった…
「…―――…解った…」
少しでも…長く…この世界に……いなくちゃ…
少しでも…沢山仕事をしなくちゃ…
少しでも………
「…ドラマのオファーも来てるから…
嫌でも忙しくなるし……
高校も…通信教育とは言え…卒業しないと……」
高校―――――――――…
ヤ太郎……卒業したら…
どうすんのかな………
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