星も、パンも
第24章 パンは、踏み出―――…
石丸さんの変わりに…
松本が…
ドラマの件…説得させに来たかと思っていたのに…
松本は…何も言わない――…
それどころか…
“抱かれる覚悟だ”とか…言い出して――――…
俺の中に…蓄積されていた…
ミー助への黒い思いとか…
石丸さんの体の感覚とかを…
全部―――――――…
塗り替えやがった…
俺の体は…単純で…
真っ白な…松本を…俺の知識で染め上げていく感覚に夢中になった―――…
今――――……
思い出せるのは…
松本の体の温もりと…
求める声だけ―――――…
あの二人は…――――――…
…幻に思える―――…
松本は――――――――…
俺の意識から―――…
変えてくれた――――――…
だからか…
資料を見て…素直に“演じたい”と思えた――――…
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