星も、パンも
第14章 星は、居場所を見失う…
「双子のお兄さんが要るの?
あら!お母さん大変だったんじゃない?
一卵性?似てるの?
お兄さん…大事にしなきゃね――――…
やっぱり兄弟は一生…絆や縁は切れないから…
ましてや双子で…比べられたり、競ったり、羨ましがったり、妬んだり―――…憧れたり……
兄弟でも別格の感情をうみやすいでしょ?
それを……時には恨み…悩むんだろうけど――――…
最後は、感謝するんだよ―――…きっと―――――…」
先生は、テヘへっと笑うと…照れ隠しのように、また日傘を回した…
「感謝―――――…か…
今は…その手前の、黒い感情が強いかもしれません…」
俺は…
お茶を握りしめた―――…
ヤ太郎…
ヤ太郎は―――――――…
俺の事を…ど〜思ってるんだよ…
俺は――――…ヤ太郎に負けたくない、負けたくない…負けたくない――――…って…毎日思ってた…
ヤ太郎みたいに演じたい…
でも…負けたくない―――…
可笑しいだろ?矛盾しまくり…
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