☆短☆編☆集☆[新・続]
第2章 ヒーローにひかれる松井くん
「.......震えてるね
そんな怖がんなくて大丈夫だよ、どっちかって言うと気持ちいい事だから、ね?」
そう言うと店長は俺のエプロンを上まで捲り上げてその下のYシャツの中に手を突っ込んできた
――ゾゾゾゾ――――
ちょ、ちょっ、これは流石にヤバいって...
俺は口をぱくぱくと動かしながらも、体が固まって動かなく、それを良いことに店長は次々に俺の身ぐるみを剥いでいく
あっという間に上半身丸裸にされた
もしかして俺ピンチなの...?
――ガチャリ――――
「ちーす、遅れた...って、風也さん
なに先に手出してんですか、ずりーですって」
......誰?
いきなり扉が開いたと思ったら知らない人、見るからに頭の悪そうなチャラチャラとした格好の人が入ってきた
.....帰りたい.......
「ごめんごめん
松井くんが可愛すぎるからいけないんだよねー」
え、俺が悪いの?
つか可愛いってなんだよ...
知らないヤツ来るし店長がおかしいし...
「店長...誰、ですか」
「あ、会うのは初めてだよね
コイツは俺の元後輩で、名前は吉野 真樹(よしの まき)って言うから、こないだの新人バイトくん役の?」
――ズキ――――
なんだろこれ
――ズキズキ―――
胸が凄い苦しい
役って言葉を聞きいて胸の辺りがズキっとした
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