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嘘でもいいから

第10章 あの、小さな手〜想side〜

そしてそんなある日
興信所を使うことも視野に入れ
悩んでいる俺に
真奈美が面白いことを言った。


「SNSで山本真奈美って入れたら
めちゃくちゃヒットして〜
珍しい名前の友達なんて
自分だけで羨ましかったよ。

入山想もきっと全然居ないよ?

……ほら、いない。

想はこういうのやらないの?」


初めは興味無く聞いていた俺だったが
あることを思い付いていた。


「おい、みんな
自分の名前調べたりしてるのか?」


「う〜ん、みんなかどうかは
知らないけど、割と聞くよ?」

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