テキストサイズ

うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第11章 予約優先だから

「今日のむぅは政治家かって程の分刻みのスケジュールだよ。蘭ちゃん、早くしないとむぅのスケジュール埋まるよ?」

裕貴はイタズラっぽく笑うけど、そんな大変な事になっているとは知らない蘭は驚いて口をパクパクさせている。


「裕貴はむぅの秘書だから(笑) 今のうちに予約入れといたら?」

和佳の冗談に、

「───はい! お願いします!」

ガバッと頭を下げる蘭。


「ぶはっ、蘭ちゃん面白れ〜! ご予約承りましたぁ」

爆笑の裕貴がノリノリで答える。



裕貴と和佳の中では冗談だったけれど、蘭は至って本気だった。

予約したのに、放課後になってもお呼びが掛からず、蘭は焦って教室内を見回す。


「あれ? またむぅがいない」

「あー…屋上と中庭と職員室…だったか? 時間差であちこちに呼び出されてるよ」

平然と答える裕貴。


「ええっ⁉︎ 」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ