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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第11章 予約優先だから

「告白しなさい」

昼休みの屋上で、立ち上がった和佳が、ベンチに座る蘭を見下ろして言う。


「わた、私、わわわ、和佳ちゃんに言えない…ような、事は…なな何も、ない…ですし、隠すような悪いこと、何もしてませんよ⁉︎ 」

あからさまに目を泳がせながら答える蘭。

───めちゃくちゃ怪しいわ‼︎

ツッコミたい気持ちを抑え、和佳は先程よりも優しい口調で言った。


「自白じゃなくて、告白だよ。むぅに好きって告げるの」


ボボボボボボッ‼︎


湯気や煙が上がりそうな勢いで、蘭の顔が赤くなる。

「むむむむっ、むむ無理っ‼︎ ここ、こくっ、告白⁉︎ 無理‼︎ 」

ブンブン激しく首を横に振りたくる蘭。

湧き出た涙が、首を振る度に飛び散っている。



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