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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第10章 好きだ

「むぅ〜、最近元気ないね?」

甘えた声で、むぅを呼び捨てにしながら、由莉奈は腕を絡める。


「またカラオケ行く?」

「んー……考えとく」

言葉では由莉奈を躱しながらも、腕を振り解く事はしない。

そんなむぅに、蘭は焦りと苛立ちを憶えた。


「えー、行こうよ〜」

「むぅの歌、また聴きたいなぁ♡」

取り巻きの女子に口々に誘われ、むぅは困ったように視線を泳がせた。


─────バチッ

視線を彷徨わせたむぅと、むぅを見つめていた蘭の目が合う。

「───……っ」

パッと慌てて目を逸らす蘭。

その耳に、

「気晴らしにカラオケ…いいかもな」

悲しげなむぅの声が届いた。


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