テキストサイズ

君の瞳に映るもの

第4章 想い

 一度触れて、すぐに離れて、間近に見つめ合う。

 どちらともなく顔を傾け、瞳を伏せながら唇が触れ合うと同時、覗かせた舌先が僅かに絡む。

 引き寄せながらその舌先を自ら絡めると、少しして零一から唇を離し、触れるか触れないかの距離で零一が口を開いた。

「そういう誘い方、どこで覚えた?」

「え……っん……っ」

 唇がまた触れて。

 足を大きく開かれて。

「誘ったこと、後悔するなよ?」

 舌が絡み合い、言葉をもぎ取られ、ゆっくりと動き出した躯。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ