愛しぬいて。
第2章 俺だけ見ろよ...。
チュンチュンッ
「んっ。」
鳥の囀りが部屋に響く。
「...あったけぇ。」
ゴツゴツしてて、でもどこか優しい腕。
「すー。すー。」
「ははっ」
気持ち良さそうに寝息たてて寝やがって。
「可愛いっ」
目の前にある顔にキスをする。
「んっ」
もぞっと動くこいつ。
でも、腕は俺を掴んだまま離そうとしない
このまま、俺のこと
「離すなよ?」
ボソッと呟く。
「離すわけねぇじゃん?」
帰ってこないはずの答えが返ってきて
驚いて、こいつの顔を見る。
「なに、逃げれると思っちゃってんの?」
は?逃げらるわけねぇじゃん。
「逃げれるなんか
始めっから思ってねぇよ」
そして、おはようのキスをした。
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