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先生、駄目ですっ……

第12章 図書委員の継承  3

悶えまくって眼鏡がかなりずれてしまっていた。

外そうと手を伸ばすと手首を先生に掴まれる。

「波奈の眼鏡かけてる顔が凄い好きなんだ」

「……なんです、それ? なんか変態っぽい」

先生にそんな趣味があるなんて知らなかった。

「引いた?」

「はい。ドン引きです」

笑いながら私は眼鏡を指できちっとかけ直した。

「ありがとう」

「彼氏の趣味を理解してやるのも彼女のつとめですから」

私が笑うと先生も笑った。

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