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「おい、悪かった。俺が言いすぎた。頼むから、機嫌を直してくれよ。抱かせてくれるどころか、手も握らせてくれないんじゃ、俺はどうすれば良いんだ～」
　栄佐は両手を合わせて拝む真似、小紅はつんと顎を反らして知らん顔。最近は、どうやら栄佐は小紅に主導権を握られつつあるようだ。何しろ栄佐の方が小紅にベタ惚れなのだから、いかんともしがたい。
　そこで、小紅はハッとした。