仰せのままに
第1章 お帰りなさいませ。
畳み終わった洗濯物を持って、
長い廊下を歩く。
「真子っ!!」
私の方に向かって走ってきた執事が、
そのままの勢いで肩を掴んだ。
「なんで……」
「和也様が、お前を呼べって。
イヤホン、壊れたのか?」
「スイッチ、切ってたから。」
「とにかく、機嫌悪いから、
気をつけて。」
私が持ってた洗濯物を、彼に預けて、
スカートの裾を持って走る。
「大変お待たせしました。」
いつもより、深くお辞儀をして、
顔色を伺うと、
あぁ、なるほど。
機嫌悪そうだ。
さっきのメイドが、フェラで、歯でも立てたか?
背中に爪でも立てたか?
あ、無断で、キスマーク付けた、とか。
考えが膨らむ。
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