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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第36章 ☆*♪ X’mas short short *last*

………ドキンって


心臓が大きく跳ねた。




………だって


生放送のスタジオから切り変わって、トップバッターで現れたのは


黒のジャケットを羽織り、髪をビシッとセットした隼人だったから。



「…………っ///」



やっぱり、いつ見ても仕事モードの隼人はかっこよすぎてクラクラする。


今までクリスマスツリーに注がれていた来場者の視線を、一瞬で振り向かせてしまうほど


隼人の美しさと色気は、画面越しでも充分伝わってくるんだ。



『○○番組をご覧の皆様、こんばんは。
七瀬隼人です』



隼人の背景はどこか屋外のようで、画面からLIVEの文字も消えている。


………そう、これはVTRなんだ。



『今日は12月25日ということで、沢山の方々がそれぞれのクリスマスを過ごされていると思います。

こんな俺の、拙く、ありきたりな言葉で恐縮ですが

クリスマスのメッセージをお送りさせていただきます』



………低くて、艶のある声。


聞いているだけで、きゅうっと胸が締め付けられる。


画面越しに、隼人と目が合うと


隼人は、ふっと優しい笑みを浮かべた。

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