
♡*:。.rena's world story.。:*♡
第31章 ♥隠れて甘いkissをして/propose1
「香、前見てみ」
先輩がふいに口を開く。
言われた通り、視線を前に向けると……
「………わぁ♡♡♡」
駅前の広場に、大きなクリスマスツリーが輝いていた。
「すごいすごい!キレイ~~!!」
あたしは先輩の手をぱっと離して、クリスマスツリーの元へと走り出す。
携帯で撮らなきゃ!
周りにいる人達も、みんなその色とりどりの光をカメラに収めている。
イヴより1日早いけど、金曜日のこの時間、イルミネーションを見るカップルでいっぱいだった。
「……ふふっ♡」
後ろにいる先輩の気配を感じながら、1人で微笑んだ。
あたしも、このカップル達の一員だと思うと、なんだか嬉しい。
明日もデートだなんて、クリスマスって最高だなぁ♡
