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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第4章 ♥2人の優しさ

「………………!」




驚きすぎて、声が出ない。

頭が真っ白。

用事があるって言ってた立花が、なぜここに!?




「……な、なんなんだいきなり……!」




突然隣りに座った立花に、直樹君も動揺してる。

私から目を移すと

立花は今まで見たことのない顔で、直樹君を睨む。




「なんだいきなり?じゃねーよボケ。
…てめぇ、横で大人しく聞いてたら
言いたい放題ほざきやがって」




言葉遣いも、既に立花では無い。




「夜遅くまで残業して、休日出勤する俺達をバカ扱いか。
だからお前は、この酒の旨さが分からねーんだな」


「…………!」




さっき直樹君が喋ってた話……

立花、隣りの席にいたってこと!?




「まぁ、そんな事は百歩譲ってどーでもいいとして。
俺が今ブチギレてるのは、それじゃない」


「………お、おい……!」





ギョッとする直樹君の胸ぐらを、ぐいっと掴むと

立花はその小さく整った顔を、直樹君に近付けた。





「こいつはな、てめーが気安く触れる女じゃねーんだよ。

調子に乗るのもいい加減にしねーと

……その汚い手、潰すぞ」


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