♡*:。.rena's world story.。:*♡
第8章 ☆想いと言葉
「……翔ちゃん、私の事何とも思ってないと思うんだよね」
「…………?」
白い息が浮かぶ。
駅前のロータリーを歩きながら、私は続けた。
「嫌われてるってことは無いだろうし。
仕事が忙しいのも分かるんだけど。
どこかに行きたいとか、何をしたいとかほとんど言わないんだ。
なんか……翔ちゃんの理想の結婚生活ってどんななんだろうって。
今のままで、満足してるのかなぁって……」
本当は、私にしてほしい事とかあるのかな……
それとも、本当にこのままでいいんだろうか……
「それ、遠慮せずに本人に直接聞いてみたらいいんじゃない?」
立花君は笑いながら言う。
……そりゃ、そうだ。
だけど………
「前にも何回か、聞いたことあるのよ」
「そしたら?」
「別に今のままでいいとか、何でもいいとか」
「ははっ。あいつらしいな」
「さすがに、私のことどう思ってるのとは、聞けなかったけど……」
……でも
本当に聞きたいのは
私を愛してくれてるの?ってことなんだけど……
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