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溺れる電車

第5章 愛おしいなんて。




「うわあああああああ」


「きゃあああああああ」



発射するといきなり、落ちた。


優人のおびえている顔はとても面白かった。



回ったり、落ちたりして、終わった。


降りると、優人はふらふらしていた。



「ヤバい」




と一言だけ言った。


私は、すごく楽しかった。



バイキング、お化け屋敷、ブランコ(?)


色々乗った。



ほとんどの乗り物に乗った。

もう、日が陰っていた。



「最後にアレ乗ろ」



指さしたのは観覧車。

数人が並んでいて、すぐに乗れそうだった。



係員のおじさんが、



「カップル席あるよ」



とほほえましく笑った。

見ると、ピンクのハートの形だった。

私は、恥ずかしくて断ろうとした。



「はい、お願いします」



優人は、普通の顔で答えた。

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