テキストサイズ

闇の王と光の騎士

第18章 暗部街の決闘

「よぉ」

扉を開けた瞬間、目に飛び込んで来たのはズラリと整列した梁山泊のメンバーだった。

「貴様らはっ……」

「本当に一人で来やがったよ、こいつ。ウケる……」

王凱の右腕と呼ばれる梁山泊ナンバー2の男、呂知尚(ろちしょう)が笑う。

「お前、本当に内通者がいて簡単に手引きしてくれると思っていたのか? 噂通り筋肉だけの馬鹿だな」

「嵌めたのかっ……」

「普通こんなに簡単に罠にかかんねぇよ……馬鹿正直な奴だな……」

呂知尚は棍棒を首の後ろに回し、両手をぶら下げる格好でももはに近寄る。

「けどまあ、王凱様も慈悲深い方でな……貴様が我々と手を組むなら許してやれと仰っている……どうだ? 俺たちと組むか?」

「ふざけるな!! 悪党と握手する手は持っていない!!」

ももはは牙を剥いて怒鳴り付ける。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ