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闇の王と光の騎士

第11章 戦慄の国内浄化作戦

TOMが去ったあと、月影は清々しい気分になっていた。

確かに自分のしていることは夢物語なのかもしれない。
魔族と人間が共存する世界などあり得ないと誰もが思うかもしれない。

けどはじめの一歩を踏み出さなきゃなにも変わらない。

(馬鹿にしたい奴は、馬鹿にしろ。

笑いたい奴は、笑え。)

自嘲気味に笑い、月影は砂漠の果てを目指して歩いていた。

砂漠の夜空は怖いくらいに澄んでいて、星がこれほどたくさんあるんだっていうことに驚かされる。

月明かりに照らされ、彼は砂を踏みしめていた。


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