
dolce
第1章 アイツが戻ってきた、、、
まずい
このままだと不審者が進入したって騒がれて、吹奏楽部の定期演奏会が中止になっちゃう!
それだけは絶対やだ!
せっかく練習してきたのに
そのためには、このヤクザに帰ってもらわなきゃ
そう思い勇気を振り絞って、目を合わさずにそのヤクザに言葉を投げかけてみた
「あ、あのー、定期演奏会を見にいらしたのですか?」
「……………」
返事はない
「定期演奏会ならまだ始まっていませんよ
3時からやるので良かったら、、」
「誰が見に行くかこんな糞演奏!」
そのヤクザは声を荒げた
「え、、、、
くそ、え、んそう?」
糞演奏って、、、上手いじゃん
糞演奏じゃなくてすばらしい演奏でしょ?
「つーか、、、、、お前、
俺のこと忘れたのかよ」
「はいー?」
