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あたしを引き離すと、眉根をよせて見下ろした。


「みみこ…俺の目の前で、あんな告白されたらどうかしちまう…。
何であいつのパートナーしてんだ？」


俊くんのよく響く低い声は、掠れて囁くような小さな声で苦しそうに吐き出した。


「みみこから、事情を聴く前にあいつから先に事情を聴いた俺の身になれよ…。みみこは、俺のなのに…。」


「もしかして、拗ねてる？」


俊くんが、小さなあたしの双子の弟たちと重なって見えた。


あの二人もよく不貞腐れるんだよね。


海翔にばっかり優しくするだの、空翔に抱っこする時間が長いだの…わりとしょうもない事なのだが。


唇を尖らせ、あたしを上目遣いで見る大きな身体の俊くんが可愛く見えた。