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俺のウサギちゃん

第28章 お客様感謝祭 Ver.2.1 〜壁ドン祭り開催〜

俊くんは、ピクッと眉を寄せてあたしを見下ろした。


あたしの頬を、ゆっくりと撫でて一瞬目を合わせた。

でも、すぐにふっと目を逸らして背中を向けて歩いていく。


「俊くん…待ってよ。どこに行くの?
一位の人、一緒に見ようよ。」


「いや…俺はいい。みみこは見てけよ。」



いつも優しい口調の俊くんが、別人の男の子みたいに怖い顔してる。

怖い顔?…というより辛そうな顔。

何でそんな辛そうな顔してるの?

あたしは、どうしていいか分からず立ち尽くしてた。




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