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祖父ともすっかりうちとけ、仲良くなっていた僕は、みみちゃんについて尋ねてみた。


「じいちゃん、この辺に僕くらいの年の女の子、帰省してないかな？」


「うーん…
その先の、緑川ハーブ園の孫が帰省してたかな？今年は見かけないがなぁ。」


「僕、みみちゃんって子と約束したんだ。大人になったら結婚しよって。でも、みみちゃんは居なくなっちゃった…。」


「結婚の約束⁈ そりゃ、気が早い話じゃなぁ。まだ、子供じゃろうが？」


「一回しか会ってない…。」


「はっはっは…。一回しか会わんで、嫁さん見つけたか？まぁ、わしもそうじゃ、気が合うのう。」


「じいちゃんも…？」


「わしの場合は、婆さんと見合いした時じゃ。

わしの話を楽しそうに聞いてくれる婆さんを可愛い思うての、こいつしかいねぇと決めたんだべ。

まぁ、昔は見合いですぐ決めるなんてのは、珍しくない話だがのぅ。

俊は、もっと色んな人を見なくていいのかのぅ？」


「僕は、みみちゃんがいいんだ…。」


「俊は、意外に一途だのう…。まぁ、お互いまだ若いんだし色んな人を見てみた方がええべ？」