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真ちゃんは冗談が苦手だ。
それはオレが一番わかってる。

いつも冗談ばっかり言うオレのことを、ずっと呆れた目で見ていたのは、他の誰でもない、真ちゃんだ。

でも、オレはそれが冗談じゃないかって思った。

真ちゃんのためだって信じてたのに。

「え、いや、だって、オレは真ちゃんのことを想って…」

ショックのあまり声がかすれてあまり出ない。
立ち止まったまま、真ちゃんは驚きに顔を染め、次にすごく悲しそうな顔をした。

なんで、そんな顔するんだよ…。
おかしいな。

全部真ちゃんのためなのに。

「オレがそんなこと、して欲しいなんていつ言ったのだよ」