
とあるホストの裏事情・完
第5章 告白
「っー…」
「おい…研斗」
不意にドアが開き、入り口には、
俺が今泣いている理由である男だった。
「っんだよ!…あっち行け!こっち来んな!バカ!」
俺は、更衣室からうまいこと出た。
全力ダッシュで廊下をかけまわる。
後ろから、誰も着いてきてないと思ってた…
追いかけてくれないって思ってた…のに、
いつもお前はそこにいて、俺を抱き締めてくれる。
恋人じゃないのに…
強く…優しく…包み込んでくれる。
今日も…そう。
フワッ
将悟の香水の匂いが、俺の鼻をかすめる。
「っ…やめろっ…よ!ついてくんな!離っせ…おいっ!」
「………」
「何か…言えよ!」
俺は必死にふりほどこうとすると、将悟は抱き締めている手にさらに力を込める。
「っー…離せっ!!!」
俺が怒鳴ると、将悟は無言のまま俺と身体を離した。
一気に引けていく体温。それが、とても寂しく感じた。
「………」
将悟は相変わらず何も言わない。
「……研斗…」
ほら、またその声で囁く…
「おい…研斗」
不意にドアが開き、入り口には、
俺が今泣いている理由である男だった。
「っんだよ!…あっち行け!こっち来んな!バカ!」
俺は、更衣室からうまいこと出た。
全力ダッシュで廊下をかけまわる。
後ろから、誰も着いてきてないと思ってた…
追いかけてくれないって思ってた…のに、
いつもお前はそこにいて、俺を抱き締めてくれる。
恋人じゃないのに…
強く…優しく…包み込んでくれる。
今日も…そう。
フワッ
将悟の香水の匂いが、俺の鼻をかすめる。
「っ…やめろっ…よ!ついてくんな!離っせ…おいっ!」
「………」
「何か…言えよ!」
俺は必死にふりほどこうとすると、将悟は抱き締めている手にさらに力を込める。
「っー…離せっ!!!」
俺が怒鳴ると、将悟は無言のまま俺と身体を離した。
一気に引けていく体温。それが、とても寂しく感じた。
「………」
将悟は相変わらず何も言わない。
「……研斗…」
ほら、またその声で囁く…
