テキストサイズ

とあるホストの裏事情・完

第32章 大丈夫




「はい、遥復帰!! おめでとーう!!」

「「「うぇーーーい」」」


いつになくテンションが高いオーナー。

それに合わせてみんなも嬉しそうに
拍手をする。


俺もその中の一人。


「ありがとーございますっ」

「遅れた分しっかり取り戻して稼げよ~~」

「頑張りまーす」


先輩達にいじられるなか、遥が俺のもとに小走りできた。

「研斗さん」

「思ってたより早く治ってよかったな。 復帰おめでとう」

「えへへ、ありがとうございます」

「なにがえへへだよ(笑) ちょっとおとなしくなったな、遥」

「将悟さんっ!」

「よ、おめでとー」


俺の肩に顎をおいて、片手を上げているのはもちろん将悟。

いつのまにか建志と託麻もいる。


「いやー遥おるだけで雰囲気かわるなー」

「そーか? そこまでだろ」

「でも元気そーでよかったやん。 もー全て回復したん?」

優しく遥を気遣う建志と、それを流す託麻。

いつも通りの光景に、遥も和んでいる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ