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BL~中編・長編集2~

第1章 ~天使がくれた奇跡~

「ん? どうした神崎?」

「いや・・・・そういえばさ・・・」

あ、ちなみに・・・・この時、僕は屋上から教室に戻るために廊下を歩いてるよ。

「今朝、俺と一緒に天使がいるって、梓が言ってたんだよな・・・・」

「!!!」

「はぁ? なにバカなこと言ってんだよ。 天使なんているわけねぇじゃん。」

崇君は、駿の言葉に反応したらしいよ。

「崇?」

「・・・それ・・・・本当の話か?」

「え?」

理由は、後で説明するね。

「時雨?」

「本当に、あいつがそう言ってたのか?」

「あ、あぁ・・・・」

駿の言葉に反応した崇君を、クラスの男子はバカにしたらしいよ。

「お前、まさかとは思うけど、そんな話マジにしてんの?」

「・・・・」

その時ちょうど、僕が駿のクラスの前を通りかかったんだ。

「梓!!」

「!! 崇く・・・!!?」

僕が廊下を歩いている姿を見ると、崇君は教室から飛び出して僕の腕を掴んできた。

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