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BL~中編・長編集2~

第1章 ~天使がくれた奇跡~

だからこそ、扱いやすい部分もある。

「棗は楓が大好きなんだね。」

「うんっ!!」

まあ、まだ子供だし・・・仲がいいのはいいことだよね?

なんか不安だな。

「じゃあ、楓が棗を僕よりも大好きになるくらい、カッコいい男にならないとね。」

「うんっ!! 僕、頑張る!!!」

「よし。」

この時の僕の言葉が、将来あんなことを引き起こすなんて、この時は予想もしてなかったけどね。

「ほら、早くご飯食べて、お風呂に入りなさい。」

「「はーい。」」

でも、この位の歳の頃・・・僕も、駿が大好きだったからな。

「「ごちそーさまでした!!」」

あっという間にご飯をたいらげ、二人は椿と一緒にお風呂に入るため、リビングから出て行った。

「ふぅ・・・」

「本当に可愛いな。」

仕事の疲れも、あの二人のおかげで癒される。

食器を片づけてソファに腰をかけると、駿が隣に座ってきた。

「梓・・・」

「すぐ・・・ん・・っ・・・」

「おいおい。 俺がいるのにいちゃつくなよ。」

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