
BL~中編・長編集2~
第17章 ~一番好きな人~
「だ…って……こ、れから…彼女さんとっ…デー…ト…ッ…って…誕生日だ、から…って…っ…」
先輩に、僕と同じ気持ちを返してもらいたいけど。 それは無理な話だから。
だから、せめて嫌われないように……15番目でもいいから、傍にいさせてもらえるようにするので精一杯だった。
「…ッ…邪、魔…してっ……嫌われ、た、く…なっ……ぅ…ッ…」
「っ……クソッ…‼」
ボロボロ泣きながらそう言った僕を、先輩は怒るどころかまた抱きしめてきた。
それも、今度は息ができないくらい強く。
「ごめん。 本当にごめん。 俺、本当に最低だな。」
「せ、んぱ…?」
こんな先輩…見たことない。
ねぇ、先輩……どうしたんですか?
「今までお前に散々酷いことしてきて、俺にはこんなこと言う資格がないってわかってる。 わかってるけど……
俺………朝陽が好きだ。」
「………ぇ……」
い……ま………なんて……?
好き……僕を………? 先…輩……が…?
「お前に「好き。」って告白されて、お前も周りの奴らと同じようにすぐに離れていくと思ってた。 「いちご」なんて皮肉でしかない呼び方をすれば、俺を嫌って離れていくだろうって。
だけどお前は、それでもこんなに変わった俺を好きでいてくれて。 高校の時と変わらない態度でずっと接してくれて。
あの頃と同じ笑顔を俺に向けてくれた。
俺は……お前の好意を踏みにじって、散々酷いことしてきたのに……」
僕は、ただただ先輩の言葉を聞いていることしかできなくて。
あまりの展開に頭がついていけなくて。
何も言うことができなかった。
先輩は僕を抱きしめている力を緩めると、少し体を離してしっかりと僕と視線を合わせた。
「お前が好きだ。 俺と……付き合って。」
「…っ……」
そして、先輩の口からは僕がずっと欲しかった言葉がもらえた。
とても真剣な眼差しで……それが冗談じゃないことくらい、ちゃんとわかる。
あまりの嬉しさに、先輩からの告白に返事ができなくて………俯いてまたボロボロと泣いてしまった。
「お前は…? 俺のこと…好き?」
「…ぅっ…は、ぃ…ッ…」
先輩の言葉に、そう頷くのがやっとで…
だけど、先輩はすごく嬉しそうに…昔と同じ笑顔で笑ってくれたんだ。
先輩に、僕と同じ気持ちを返してもらいたいけど。 それは無理な話だから。
だから、せめて嫌われないように……15番目でもいいから、傍にいさせてもらえるようにするので精一杯だった。
「…ッ…邪、魔…してっ……嫌われ、た、く…なっ……ぅ…ッ…」
「っ……クソッ…‼」
ボロボロ泣きながらそう言った僕を、先輩は怒るどころかまた抱きしめてきた。
それも、今度は息ができないくらい強く。
「ごめん。 本当にごめん。 俺、本当に最低だな。」
「せ、んぱ…?」
こんな先輩…見たことない。
ねぇ、先輩……どうしたんですか?
「今までお前に散々酷いことしてきて、俺にはこんなこと言う資格がないってわかってる。 わかってるけど……
俺………朝陽が好きだ。」
「………ぇ……」
い……ま………なんて……?
好き……僕を………? 先…輩……が…?
「お前に「好き。」って告白されて、お前も周りの奴らと同じようにすぐに離れていくと思ってた。 「いちご」なんて皮肉でしかない呼び方をすれば、俺を嫌って離れていくだろうって。
だけどお前は、それでもこんなに変わった俺を好きでいてくれて。 高校の時と変わらない態度でずっと接してくれて。
あの頃と同じ笑顔を俺に向けてくれた。
俺は……お前の好意を踏みにじって、散々酷いことしてきたのに……」
僕は、ただただ先輩の言葉を聞いていることしかできなくて。
あまりの展開に頭がついていけなくて。
何も言うことができなかった。
先輩は僕を抱きしめている力を緩めると、少し体を離してしっかりと僕と視線を合わせた。
「お前が好きだ。 俺と……付き合って。」
「…っ……」
そして、先輩の口からは僕がずっと欲しかった言葉がもらえた。
とても真剣な眼差しで……それが冗談じゃないことくらい、ちゃんとわかる。
あまりの嬉しさに、先輩からの告白に返事ができなくて………俯いてまたボロボロと泣いてしまった。
「お前は…? 俺のこと…好き?」
「…ぅっ…は、ぃ…ッ…」
先輩の言葉に、そう頷くのがやっとで…
だけど、先輩はすごく嬉しそうに…昔と同じ笑顔で笑ってくれたんだ。
