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BL~中編・長編集2~

第1章 ~天使がくれた奇跡~

シュークリームが入った箱を開けると、二人は歓声を上げた。

「うわ、おいしそう!!」

「すごいな、プロが作ったみたいだ。」

そこまで褒められると、さすがに照れるんだけど・・・

「あ、ごめーん。」

「!!」

クラスにいた女子が、わざとらしく僕にぶつかってきた。

「ぁ・・・」

その勢いで、かけていた眼鏡とシュークリームを落としてしまった。

「ごめんねー、ぶつかっちゃったー。」

はぁ・・・・いや、いいんだけどね?

「お前、今のわざとだろ!!」

「そんなわけないでしょー。」

僕は、崇君と言い合いをしている女子生徒に一歩近づいた。

「な、なによ?」

呪われるとでも思っているのだろうか。

女子生徒は肩を震わせた。

「あのね・・・・僕になにしようと構わないよ。 でも、食べ物を無駄にするのはどうかと思うなぁ。」

「は?」

シュークリーム、食べれなくなっちゃったな。

もったいない。

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