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「再会」と呼べる「出会い」

第3章 再会日和

挨拶をしようとしていた隠土先生が
壇上から軽やかにとび降りた。
そのまま、騒ぎの中心に向かう。
林田先生、保健の先生も駆け寄る。

「キャーっ!」

「おい かんどりっ!
 大丈夫か?!」

林田先生の声。

「皆さん!静かに!!」

教頭先生が騒ぎを鎮めようとするけど
ますますざわつく。

「えーっ!
 ちょっと あれ何っ!!」

エミがムカつくっ!
と言わんばかりに眉を吊り上げた。

彼女が視線を送る方向では
生徒達が道を空け
お姫様抱っこで女の子を運ぶ
隠土先生の姿があった。

「挨拶の途中で、
 悪いな晴一」

「取り敢えず保健室に運んで!」

両脇に林田先生と保健の先生。

うわ…

隠土先生もさることながら
抱きかかえられてる女の子も
すごく可愛くて…

本物の王子様とお姫様みたい
…絵になるなぁ






っじゃないっ!

私ったら なんて不謹慎!!

えっと…貧血?
顔が真っ青だ。
大丈夫かな…。

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