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「フェロモンかー…
　きっとミカティからも
　出てたんじゃない？
　優司先輩を惹きつけるような匂いが」

ニヤ、とヤマチャンが悪戯っぽく笑う。

「えーっ！私からなんて…出てるわけないよ
　胸だってペッタンコだから
　色気なんてないし…」　

貧乳は私の小さなコンプレックス。
高３だし、もう成長止まっちゃったのかな…
せめてもうワンサイズ…　欲しいな

「ヤマチャンはおっきいよね」

ヤマチャンは小柄なのに、胸はある。
修学旅行で一緒にお風呂に入った時、
大きくて形のイイ胸に惚れ惚れしちゃった。

「不便だよ。肩こるしさ。
　それに…男子に変な目で見られるし」

羨ましい悩みだ。
私だって言ってみたいよ！

「胸なんて、関係ないよ。
　ミカティやミッチみたいに
　女の子としての
　可愛らしさがあることの方が
　大事だと思うよ。」

「ヤマチャンだって可愛いよ
　お下げ、似合ってるよ」

「あたしには可愛らしさが欠けてるから
　あえてこんな髪型してんの。
　少しはキツい性格が緩和されるかなって」