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「再会」と呼べる「出会い」

第14章 最強の彼女

「兄さんには見えないよ

 見えるのは俺とか
 …悪魔の血をもってる奴だけだから」


“悪魔の血”
と言いながら次朗さんが
苦笑いする。


って!
ミカがいるんスけど!!

ミカに“悪魔の血”とか
マズイのじゃ…?!



「いいんですか?
 彼女に聞こえてますよ」

松井さんがミカを指す。


「平気

 後でまとめて忘れてもらうから」




「…そうね」

茜先生が静かに賛同する。

え 待て
まとめてって…?



「百瀬エミには淫魔が憑いてた」

「…」



シュゥウウウ…


壁に張り付いた氷が
音を立てて消えていく。





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