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「再会」と呼べる「出会い」

第6章 気持ちの変化

悪いことしちゃったかな

…とは思うけど
それよりも痛みへの恐怖が上回る。


みんな、
どうして平気なんだろ…。

どうして、あれが気持ちいいなんて
感じれるんだろう…。

考えても、想像しても
私にはまだ、理解出来ない。

回数重ねれば、なんて言ってたけど…
重ねる前に二度目すら出来ない。

…優司くんは私としたいんだ

こんなに胸がペッタンコでも

欲情

してくれるんだ…



「欲情…って」


きゃーーー…
思ってて恥ずかしいよぅっ!!


頭の中で巡る思いなのに、
私は高揚してしまう。

集中、集中っ!!

料理の最中は集中しなきゃ!!!


すーーーーっ はぁーーーーーーーっ!


深呼吸して、
私は目の前の食材達に集中した。

今日は肉じゃがと焼いた塩鮭、
ほうれん草のお浸し…。

優司くんの口に合うといいな。


春キャベツとキュウリで
浅漬けも漬けた。
私がいない時でも、野菜が取れるように。



「優司くーん 出来たよ!」




… … …




…あれ?
部屋かな…。

ん? 私、どこが
優司くんの部屋か分かんないや。
この間運ばれた時も、
把握する余裕なんて無かったし…。

「優司くん」

廊下に出て、もう一度呼ぶが
静まり返ったまま、応答はない。

外に出た、とか?

玄関を確認したが、
靴もサンダルもあった。

「おかしいな…」

どうしよ…。

玄関からキッチンへ戻る途中、
一番キッチンに近いドアが
少しだけ開いていた。

お行儀悪いけど

どうしても気になり
そっと、間に指を入れる。





優司くんの横顔



「優司くんごは   





 ……ーーーーっ!!!!!」





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