殺人鬼の棲む島
第8章 2日目 早朝
騒ぎで目覚めた望は険悪な空気に身を固くする。
そしてちらっと夏野ソラを横目で見る。
必ずこの口論に割って入ると思っていたが夏野は参考書らしき本を読む顔をあげずに黙っている。
それが望には意外に感じていた。
「もう勝手にしてくださいね。私は朝御飯なんか作らないから」
眼鏡の奥の瞳を尖らせ、みじろっぷはそのまま洋館から出ていってしまった。
「おいっ!? 一人で歩いてはいかんっ!! 危ないぞっ!!」
引き留める京茶屋の言葉など耳に届いていないかのようにみじろっぷはさっさと出ていってしまった。
その京茶屋の脇をすっとひとつの影が横切った。
「私も……出てきます」
そう言ったのはいつの間にか起きていた悠夢であった。
そしてちらっと夏野ソラを横目で見る。
必ずこの口論に割って入ると思っていたが夏野は参考書らしき本を読む顔をあげずに黙っている。
それが望には意外に感じていた。
「もう勝手にしてくださいね。私は朝御飯なんか作らないから」
眼鏡の奥の瞳を尖らせ、みじろっぷはそのまま洋館から出ていってしまった。
「おいっ!? 一人で歩いてはいかんっ!! 危ないぞっ!!」
引き留める京茶屋の言葉など耳に届いていないかのようにみじろっぷはさっさと出ていってしまった。
その京茶屋の脇をすっとひとつの影が横切った。
「私も……出てきます」
そう言ったのはいつの間にか起きていた悠夢であった。
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