殺人鬼の棲む島
第72章 8日目 真夜中~朝 黒鵜島
「遥風ッッ……許さないっ……望の体を罠に使うなんてっ……」
下敷きのまま悠夢が唸る。
「あなたが殺したんでしょ、望ちゃんも」
「殺したのは私だ。けど望もそれを望んでいたっ!! だから綺麗な形で殺してあげたんだ!!」
「勝手な言い分よ。望ちゃんは死なんて望んでなかったわ」
「それこそお前の勝手な言い分だ!! 望は死にたがっていた!! 汚く醜い世の中に憂いていた!! だから楽にしてやったんだ!!」
殺人鬼は吠えるように訴える。
「望だけじゃない!! 京茶屋は奥さんに先立たれて死にたがっていたし紫響も旦那さんに先立たれて死にたがっていた!!」
悠夢の叫び声がどんどん熱を帯びてくる。
下敷きのまま悠夢が唸る。
「あなたが殺したんでしょ、望ちゃんも」
「殺したのは私だ。けど望もそれを望んでいたっ!! だから綺麗な形で殺してあげたんだ!!」
「勝手な言い分よ。望ちゃんは死なんて望んでなかったわ」
「それこそお前の勝手な言い分だ!! 望は死にたがっていた!! 汚く醜い世の中に憂いていた!! だから楽にしてやったんだ!!」
殺人鬼は吠えるように訴える。
「望だけじゃない!! 京茶屋は奥さんに先立たれて死にたがっていたし紫響も旦那さんに先立たれて死にたがっていた!!」
悠夢の叫び声がどんどん熱を帯びてくる。
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