殺人鬼の棲む島
第72章 8日目 真夜中~朝 黒鵜島
殺人鬼を自らの手で始末する。
遥風は一か八かの作戦を思い付いていた。
夜を洞窟で過ごした遥風は夜明け前から動き出した。
洞窟からまずは黒鵜館を目指す。
その最短距離は黒鵜岬を回るコースだ。
夜明け前だが既に鵜たちは目覚めてグァグァと不吉な声をあげていた。
岬の隅のほうに不自然な岩があることに気づき、近寄る。
それまでただの岩だと思っていたが、近付いて目を凝らしてみると石碑だと気付いた。
『虚空島』
石碑にはそう刻まれていた。
やはり……
ここは黒鵜島ではなく、虚空島だったのだ……
遥風は一か八かの作戦を思い付いていた。
夜を洞窟で過ごした遥風は夜明け前から動き出した。
洞窟からまずは黒鵜館を目指す。
その最短距離は黒鵜岬を回るコースだ。
夜明け前だが既に鵜たちは目覚めてグァグァと不吉な声をあげていた。
岬の隅のほうに不自然な岩があることに気づき、近寄る。
それまでただの岩だと思っていたが、近付いて目を凝らしてみると石碑だと気付いた。
『虚空島』
石碑にはそう刻まれていた。
やはり……
ここは黒鵜島ではなく、虚空島だったのだ……
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