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忘れた頃に…

第15章 痛いのはどっち…



”今日って、約束があるんだろ?行けんのか?”

「ん~…お昼の支度も出来てないし、断るしかないかな…」

一番断りたくない約束で、楽しみにしていた約束。

でも、これでは仕方がない。

主人の車の助手席で携帯電話を取りだす。

”どっちにしても飯の支度はムリだろ。断るのは、診てもらってからでもいいだろ。”


指の傷より、主人の優しさが痛かった。

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