溺れる愛
第23章 この幸せを守りたい
━━━━━━━━………
ん……何…?
なんか…くすぐったい……。
『ん……?』
夢見心地でゆっくり目を覚ますと、至近距離で
那津が穏やかな表情でこちらを見ていて
私は一気に現実に引き戻された。
そ、そう言えば昨日…泊まったんだった!!
『いつから起きてたの…?』
「んー…結構前から」
そんな…!
私、半目だったり白目むいてたりしてない!?
ていうか寝言とか…!
『起こしてくれればいいのに…!』
やだ…凄く恥ずかしい…!
「ん…気持ち良さそうに寝てたから…。
なんか芽依の寝顔、癒されるわ」
『私、変な顔とか…してなかった?』
「ううん…可愛かった」
『か、わい…!?』
な、なんか…!
恥ずかしすぎるんですけど!!
那津…優しくなったのは嬉しいけど…
なんていうか…
威力が半端ないといいますか…。
「そろそろ起きるか?」
『うん…そうだね』
休日の穏やかな朝。
また大好きな彼の腕の中で目覚められる喜びを
久しぶりに感じて、心が震えた。
もう…離れたくない。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える