
溺れる愛
第23章 この幸せを守りたい
そこで私は一つの疑問を抱いてしまった。
どうでも良いって思うかもしれないけれど…。
那津は、私と何度も身体を重ねたけれど
初めてじゃない感じだった…。
人との関わりを避けてたって言っていたけれど…
そういうことはちゃっかりしてたって事だよね?
それに一時は婚約者がいたんだし…
もしかしてその子ともした…?
それに、この八年間…
誰とも付き合ったりしなかったのかな…。
男の人は心と身体は別だって…誰かが言っていた気がする。
あーだめ…。
考え出したら止まらない。
私…こんなに嫉妬深かったんだ…。
「芽依…どうした…?」
『……別に…』
急にむくれた態度をとる私に
那津が少し困っているのがわかる…
解るんだけど…情けない程、嫉妬が止まらない…。
「何かあるなら…言わないとわかんねぇだろ…」
