
溺れる愛
第12章 共犯
──────………
『ふ…ぅあっ…やだ…』
あれからしばらく経った。
だけど那津は一向に胸や首筋への愛撫だけで
それ以上は触ろうとしない。
もうふやけてしまうのではと思うくらいにたっぷりと舐められ
まるである種の拷問の様な感覚に陥っていた。
(もう…疼いて…ツラい…)
足をもぞつかせると、そのジンジンと疼く秘部が湿気を含んでいる事が自分でもわかる。
那津も気付いていて、敢えてそうしている様で
ただひたすらそこだけを避け続けていた。
(頭…変になる…)
─────触って欲しい─────
ずっと脳内を占めている言葉。
『んん…あっ…も…無理…っ』
「………」
那津は聞いているのかいないのか
一切反応を示さない。
(お願い…鎮めて……熱い…)
痺れを切らした芽依は涙を浮かべて、理性が飛んだ妖しい瞳で
上気した身体を少し持ち上げて言った。
『お願い……触って……』
