あなたは特別
第1章 あなたは特別
「里穂さん、相当酔ってますね
もう帰りましょう」
東條は運ばれてきたばかりの梅酒を
私の手から取り上げた
東條は私を引きずるように私のアパートまで
送ってくれた
「里穂さん、着きましたよ」
「ねぇ家に寄ってかない?」
東條は腕に絡みつく私を強引に引き離した
「寄りませんよ、しっかり立ってください」
「私に魅力ないから?
ヤッても楽しくないかな?
どうせ東條もそうなんでしょ?
そのへんの男と一緒だよねー」
玄関を閉めようとした私の目に入ったのは
東條の怒った顔
閉まりかけた玄関を手で制し入ってくるなり
私に噛み付くキスをした
「そのへんの男と一緒にすんなよ
俺が気持よくさせてやりますよ」
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